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Childhood

私が育った昭和30年代は、若い女性のほとんどが洋裁か和裁を習っていて、
花嫁修業(今や死語)に洋裁・和裁・お花・お茶というのがごく普通だったようです。
ですから今の70代以上の方々は、和か洋かのどちらかで自分の服は作れるわけですね。

母が自宅で洋裁学校をしていたため、私は物心ついたときから布とハサミ、糸と針に囲まれて育ってきました。
大きな生地をよく切れる裁ちバサミで切っていく音、一寸の狂いも無く裁っていくその張りつめた空気。
平らな布をミシンで縫っていくと、いつのまにか立体になっていく不思議さ。
水をつけた指先でアイロンの熱さをはかるジィッという音。
大きな作業台、ボディ、馬、マンジュウ、針山・・・
まだ小さかった私は、自分の目線の高さで母の作業を見ていました。
自分でできることをやろうと思った時に、慣れ親しんだ世界に立っていたのは当然のようでもあり、
また母と同じようなことをしている自分に、なぁーんだと安堵のような気持ちも湧いています。

モノが溢れている時代だから、本当に欲しい物だけを作っていこう。
新しいだけを追いすぎず、シンプルで自分に相応しいもの、良いと思ったものを大切にじっくりと・・・

今日一日が良い日であるようにと自分を励ましてくれるような、そんなものを作りたい。
そして、そんな明日であるようにと願いをこめて。