Deep Sunset
長年働いていた会社を辞め, いわゆる失業中の2003年のある夏の日のこと。
連日のように夕立があり、その日も予測ができたはずなのに自転車で出かけてしまった私は案の定の夕立にあいました。
しかも、これまでにないほどの地面を叩くようなどしゃぶりで、
靴の中も下着も全てしたたるほどぬれて家にたどり着き、シャワーを浴びてすっきり。
そしてビール (^o^)
これだけずぶぬれて走ってくると、それは爽快そのもので、
何てすごかったんだろうと、キッチンの窓から外を眺めてみると、
雨はすっかり上がり、何と濃いブルーから紫のドラマティックな夕焼けが西の空に一面に広がっていました。
あらためて屋上に上がり、その全天空の夕焼けに酔いしれたのでした。
なぜかわからないのですが、その時思ったのです。
ひとりでできることを始めようと。
こんな感動を味わえる一日一日を大切に生きていこうと。
私は普通の人間だけれども、自分の好きなものははっきりしている。
好きなものだけを自分の可能な範囲で作っていこうと、
その時の夕焼けの印象がいつまでも心に残り、それが徐々に私の決意に導いてくれたのでした。
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